奄美の小箱方言コーナー(奄美本島南部版)
The dialect corner(The Amami-island southern part edition)
【方言コーナー おまけはこちら →第8回 子ども島口大会 2003.11.3 瀬戸内町中央公民館
 奄美には独特の方言があります。もともと奄美は琉球王国に属して(1440〜)いました。薩摩藩の支配が始まる(1609〜)までの間、ずっと琉球に属していましたので、文化、言語、生活習慣などは基本的に沖縄と類似しています。また、鹿児島本土と距離的に離れていた(約380km)ことと、特に言語に対しての強制などが行われていなかったことなどもあり、鹿児島や九州の言語の影響を強く受けなかったものと考えられます。一方で、奄美・沖縄の方言は日本の古来の言葉に近いとも言われています。奄美にしろ、沖縄にしろ離島ですから(交通の不便さもあって)古い言葉がそのまま息づいていたのかもしれませんね。
 前置きはさておいて、このコーナーでは奄美の方言に少し触れてみましょう。ここでひとつ断っておかなくてはならないことがあります。「奄美」と一言で言っても厳密には奄美(大島)本島から与論島までの広い範囲をさします(そのため場所によって方言もさまざまに変化します)。このページで使用する方言に関しては奄美本島南部のものですから、その他の場所で使用した場合には通じない可能性がありますのでご注意下さい(更に各集落によっても、ここで紹介しているものと微妙に異なる場合があります)。悪しからず!(ちなみに方言を使わなくても共通語で充分旅行はできます)

 さぁ、あなたも奄美(本島南部)の方言をマスターして、奄美へ、レッツ・トラベルゥ!!?
【実際に使ってみれば、コミュニケーションがもっと広がること間違いなし!!】
方言 発音(ローマ字風表記) 意味・使用例文・その他
わん wan  (例:私の名前は太郎です〜わんぬなーや太郎ど《wan-nu nar-
ya Tarou-do》)
うら ura あなた (例:あなたはとても美しい〜うらや むるきゅらさ《ura-ya muru kyurasa》)
かゆん(借ゆん) ka-yun 借りる (例:レンタカーを借りたい〜レンタカーばかりぶしゃ《rentakar-ba karibu-sya》)
ありがと arigato ありがとう  (道を教えていただいてありがとうございました〜道ばゆすぃてぃたぼてぃ ありげてさまりょうた《miti-ba yusi-ti-tabo-ti arigete-samaryou-ta》)
しゃーまじき sya-a-maziki 正座 (例:そんな、正座までしなくていいのに〜がぁーし、しゃーまじきいりゃんてぃん かもんむん《gar-si sya-a-maziki iryan-tin kamon-mun》)
わたんすぃち wata-n siti お腹がすいた (例:少しお腹がすいたね。レストランで食事しないかい?〜にゃぁりっぐぁ わたんすぃちや。レストランてぃ むんぐぁばみしょろいー?《nya-a-rig-gwa wata-n switi-ya resutoran-ti mun-gwa-ba misyo-ro-i》)
まーさ mar-sa うまい(おいしい) (例:この魚のおいしいこと!〜くん いゅっぐゎぬ まーさんくとぅ!《kun iyu-gwa-nu mar-san kutu》)
ぬーが、がーしがでぃ nuu-ga garsiga-di どうして、こんなにまで (例:どうして、こんなにまで暑いのだろうか〜ぬーが、がーしがでぃあったんむんや《nuu-ga garsi-gadi attan-mun-ya》)
うーぎゅん u-gyun 泳ぐ (例:この海岸で泳ぎたい〜くん海岸なんてぃうーぎぶしゃ《kun kaigan-nan-ti u-gi-bu-sya》)
こーてぃなさ kou-tina-sa
うるさい (例:島の人たちは耳の遠い人が多いので、話し声がうるさいよ〜島んちゅんきゃや みんこぬおーさてぃ、かたれぬこーてぃなさちょ《sima-n cyun-kya-nu minko-nu oosa-ti katare-nu kootina-sa-cho》)
よーりっぐゎ you-rig-gwa 静かに(おとなしく) (例:静かにしてなさい!〜よーりっぐゎしゅーりちょー!《you-rig-gwa syu-ri-cyo》)
きょーりゆん kyoori-yun 壊れる (例:山の中で車が壊れて自分ひとりになってしまった〜山んなはなんてぃ 車ぬきょーりてぃ どぅんちゅりぐゎぁなた《yaman nahanan-ti kuruma-nu kyuoori-ty dun cyuri-gwa nata》)
むどゆん mudo-yun 戻る (例:家へ戻ろう{帰ろう}〜やーはち むどろ《yar-hati mudoro》)
あっきゅん akkyu-n 歩く (例:歩いてここまで2時間かかった〜あっちくまがでぃ2時間かはた《at-ti kumaga-di nizikan kaha-ta》)
ぬされてぃ nusare-ti もうかった (例:ちょうど車が通りがかってもうかった〜ちょうど車ぬ通てぃっちぬされた〜《cyoudo kuruma-nu toutit-ti nusareta》)
うとぅるか uturu-ka 恐ろしく (例:奄美大島は恐ろしく大きな島だね〜奄美大島ちば うとぅるかふてぃさん島だばや《amamiohsima-tiba uturu-ka futi-san simadaba-ya》)
すぃったいだれてぃきてぃ swittai daretiki-ti とても疲れてしまって (例:奄美は時間にルーズで、とても疲れてしまった〜島や時間がてげてげじゃんからん、すぃったいだれてぃきた《sima-ya zikan-ga tege-tege jyan-karan swittai deratiki-ta》)
てぃまらっきゃさばくり timarak-kya sabakuri 大変なこと (例:航空券を無くして大変なことになったよ〜航空券ばねんゆんなち てぃまらっきゃさばくりど《koukuuken-ba nen-yun-nati timarak-kya sabakuri-do》)
こうゆん(買うゆん) kou-yun 買う (例:お土産を買っていかなければ〜みゃーげっぐぁばこうてぃいきゃんば《myargeg-gwa-ba kou-ti ikyan-ba》)
すぃてぃがら sitigara ほったらかし (例:ツアーバスは私をほったらかしにして行った〜つあーばっさ、わんばすぃてぃがらしー いじゃ《tuare bas-sa wan-ba sitigara-sii izya》)
さっしきがまらしゃ sassiki-gamara-sya うっとうしい (例:あぁ、あなた方はもう、うっとうしい!〜はげぇにゃぁ、うらきゃやにゃぁ、さっしきがまらしゃ!〜《ha-gwe nya-a urakya-ya sassiki gamara-sya》)
みしょゆん misyo-yun 召し上がる (例:お酒を召し上がれ〜せへっぐぁばみしょり{みしょれ}《seheg-gwa-ba misho-ri》)
うがんどぅさー ugandu-sa お久しぶり (例:お久しぶり、元気にしてましたか?〜うがんどぅさー、元気しゅうてぃなぁ?《ugandu-sa gennki-syuu-ti-na》)
いてぃがでぃでぃん iti-gadi-din いつまでも (例:いつまでも君にこうして寄り添っていたい〜いてぃがでぃでぃん うらなんがぁーししぃ てぃっかてぃうりぶしゃ《itigadi-din ura-nan ga-a-si-si tikka-ti uribu-sya》)
ほーらしゃ houra-sya 嬉しい (例:親切にしてくれて、とても嬉しい〜親切しーたぼてぃ、むる ほーらしゃ《sinsetu siitabo-ti muru houra-sya》)
うもりよー umori-yoo おいでね (例:また 奄美に遊びにおいでね〜また 奄美かち あっぴがうもりよー《mata amami-kati appi-ga umori-yoo》)